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医療法人仁泉会 介護老人保健施設しもだが「あおもりノーリフティングケア推進法人」に認定されました

青森県が令和元年度より実施している「あおもりノーリフティングケア推進事業」の令和5年度モデル施設に、医療法人仁泉会 介護老人保健施設しもだが応募し、研究会への参画、研修の受講等を経て、11月にノーリフティングケア実践報告会にて報告後、青森県老人福祉協会様よりあおもりノーリフティングケア推進法人の認定証を授与されました。

その後、介護老人保健施設しもだにて、地域の関係機関等向けに「老健しもだ活動報告会」を開催。参加方法は、実際に来場していただく他、オンラインで配信しました。内容は、訪問リハビリテーションの令和6年4月開設のご案内、ノーリフティングケアの解説・体験会。ノーリフティングケア体験会では、スライディングシートを使ったベッド上の移動や、スライディングボード・リフトを使ったベッドから車いすへの移乗が行われました。

事務長の宮崎 肇はノーリフティングケアに取り組んだ背景を「青森県の生産年齢人口は20年後には4割減になります。高齢者人口は減らないので、介護力の低下、マンパワー不足が起きます。それを踏まえて、老健しもだでは以前から生産性向上のために、ICTやロボットの活用、様々な機器や介護ソフトの導入により業務負担の軽減に努めてきました。業務の見直しや外国人雇用も進めています。ノーリフティングケアもその一つだと認識しています。」と説明。

ノーリフティングケアについては「福祉機器を使うのがノーリフティングケアではありません。職場全体の業務を見直し、負担の軽いものにするというのが基本的な考え。そのために職員の腰痛の状態を把握し管理していく。介護業務に限らず、荷物を運んだりする事務、調理なども腰・体の負担が大きい業務としてリスクマネジメントする。福祉用具を使う職員教育をする。アセスメント・プランニングは、ノーリフティングケアの考え方に従った介助方法に変えていく。福祉用具を適切に管理する。これらを含めた総合的な活動がノーリフティングケアです。」とその意義を強調。

「職員の高齢化、身体的な痛みや不調は業界全体の課題であり、これに対応し近隣のモデル施設となって、離職防止と人材確保、介護の質向上を推し進めていきたい。将来を見据え、リスクを避けチャンスとしていきます。」と意気込みを語りました。

当グループでは他に、社会福祉法人みやぎ会 介護老人保健施設とわだが令和2年度モデル施設を務め、あおもりノーリフティングケア推進法人に認定されています。

※ノーリフティングケアとは、介護する側・される側双方において安全で安心な、持ち上げない・抱え上げない・引きずらないケアです。身体の間違った使い方をなくし、利用者様の状態に合わせて適切に福祉機器等を活用して行うケアです。

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